経験に裏打ちされた技術力が日本の工業の礎(いしずえ)。
その匠のワザを若くして吸収・会得し、現代流にアレンジし広めていく若き人材たちがいる。
そこに新しい「技術の協和」が確実に芽吹いているのです。
「技術は自ら学んでこそ、身についていく。先輩はいいお手本」と話す北山さん。工場では社内勉強会の講師を務め、普段から職場の仲間とコミュニケーションを欠かしません。
パソコンのディスプレイや複写機などのOA機器、医療機器など、生活のあらゆるシーンのプラスチック部品の生産を、当社は手がけてきました。
私も入社して12年目になりますが、金型設計から製造技術まで、ものづくりのプロセスの流れを一通り経験してきたことが大きな財産になっています。
4年前から担当している成形グループは、工場の生産ラインのチェックや作業員の指導・育成などの生産管理が主な仕事です。特に新しい部品のラインの立ち上げを任されることが多く、最近ではプラスチックとゴムを合成したエラストマーという素材で、携帯電話のジャックカバーなどに使われる二色成形部品の生産が印象深いですね。素材ごとに射出成形の圧力やスピード、押し出す方向などが違ってくるので大変でしたが、それだけやりがいもありました。
実際に金型を使う立場になってみて、設計の大切さを痛切に感じていますし、できればもう一度、金型設計に携わって、これまで以上に細部にまでこだわった仕事をしてみたいですね。中国の生産工場へ行って自らの経験を役立ててみたいとも思っています。
会社説明会で「植物が本来持っている生命力を引き出すのが、ハイポニカの技術」と知って、とても興味を惹かれました」と、市川さん。今も、その初心を忘れることはありません。
水気耕栽培技術「ハイポニカ」による農業用プラントの導入やハイポニカ・ヒートアイランド緩和システム、家庭用ホームハイポニカの販売や栽培技術のプレゼンテーションを担当しています。入社後の1年間は研修期間で、トマトなどの作物を自分で栽培し、農場管理の知識と経験をじっくりと身に付け、2年目から実際に農家さんへハイポニカ技術を提案していきます。私も九州や関東エリアの市場開拓を任されてきましたが、特に私の提案によってハイポニカの導入を決めた農家さんに自ら栽培指導もして、目に見える成果が表れた時は、最高に嬉しかったです。それまで長く土に親しんできた農家さんに、水気耕栽培へと発想を転換してもらう難しさはありますが、先入観を取り払って素直に取り組んでいただけば大丈夫だと、自信を持ってアプローチしています。
最近はIターンを決めた人や団塊世代の方々が農業ビジネスを志すケースが増えていて、初めて新規就農者向けの起業セミナーを企画したところ、大好評でした。家庭用の栽培キットも浸透し始めていますし、これからがどんどん、サポートする舞台が広がっていくのを楽しみにしています。